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「ROSY」高橋万里菜にインタビュー、全ての女性たちに“バラ色の人生”を

<基本情報>
氏名:高橋万里菜(Marina Takahashi)
活動拠点:東京・屋久島・世界各地
仕事/活動:女性のためのオンラインサロン「ROSY BLOOMING SALON」代表、ハーブ販売、巫女活動 ほか
インスタグラム@marina.rosytokyo@rosy_tokyo
関連HP:https://www.rosytokyo.com/

More about 高橋万里菜
日本ハーブセラピスト協会認定セラピスト。タイ・香港・フランス・ポーランドで過ごした幼少期からハーブに囲まれて育ち、大手広告会社経験後にハーブセラピストとして独立。ハーブを使って“人生をバラ色にする”ライフスタイルブランド「ROSY TOKYO」を立ち上げる。対面カウンセリングはもちろん、一人ひとりに合わせてA Iがハーブの調合を提案するサービス「herbox」のリリースや、女性の為のオンラインサロン「ROSY BLOOMING SALON」、PMS期間を楽しく過ごせる“ハーブ入り”のサブスク「ROSY Week」の展開など、幅広い活動を展開中。

■子供の頃の夢を教えてください。

職業でいうと、お花屋さんとケーキ屋さんのふたつを思い描いていました。お花屋さんに関していうと、自宅の庭や道端なんかにも生えているから、“原価がかからなくていいな”という、少し現実的な発想から思い浮かんで(笑)。一方ケーキ屋さんは、ケーキを作るときに味見が沢山できる!という、いかにも子供らしい発想から思いついたものでした。

けれどそれ以外に、私がずっと子供のころから夢見ていたのが、いつか皆を癒すことができる“リトリート専用の島”を作りたいということ。一体子供時代に、何がきっかけでそんなアイディアが浮かんだのか全く思い出せないのですが、それは今でも私の胸の中で続いている大きな夢の一つで、いつか絶対に叶えたいと思っています。私が理想としているのは、その島を訪れた人が深い癒しを得て、本来の力を自分自身で取り戻していくという構図。そして島の中にはお金なんて全く必要なくて、互いが互いの価値を提供し合うことで、島全体が自然に循環するシステムを作りたいのです。人生に少し疲れてしまった人たちも、本来の役割を見出して元気を取り戻せば、社会に戻った後に自分らしく輝けるはず。そして今はそんな“リトリート島”の前身として、同じ哲学を詰め込んだリトリート用の宿泊施設を計画中です。

■現在の仕事/活動を始めたきっかけは?

そもそものきっかけは、新卒で入社した広告代理店の社員時代まで遡ります。その当時は大量の仕事に追われる毎日で、私自身周りが見えなくなってしまうほど、一杯一杯な生活を送っていました。そんな中、私の同期が命を絶ってしまう非常に悲しい出来事があって。私は自分だけに精一杯になって、同期の変化に気づくことすらできなかったことを、心から悔やみました。

私自身もともと生まれ育った環境の影響で、メンタルやフィジカルのケアのためにハーブを飲む習慣があったことから、そういったハーブの力がもしかしたら同期の支えになったかもしれないと勝手ながら思いましたし、逆に今回のようにそういった知識を伝えることなく、目の前の人が突然いなくなってしまったら、何も意味がないことにも気づかされました。

そういった経緯から、私は自分が今やるべきことを考えて、会社をすっぱり退職したんですよね。もちろんこれまで良い大学を出て、大企業に入って…という、いわゆる“王道ルート”を歩んできた身なので、そのレールから外れるというのは非常に勇気がいる選択でもありましたが、“もし失敗するとしても、若いうちの方が傷が浅いだろう!”というポジティブ思考で、会社をやめた約一ヶ月後には自由が丘にハーブ専用のサロンを構えていました。

私が名付けた「ROSY TOKYO」というブランド名には、女性たちが“人生をバラ色に生きる”ライフスタイルを提案をしていきたいという想いが込められています。ブランド立ち上げ初期の頃は、自分が持っているハーブの知識を活かして、女性の心や身体をケアできるカウンセリングなどからスタートしましたが、そこからAI×ハーブのオンラインサービスや、女性たちのオンラインサロン、女性のPMS期に寄りそうサブスクなどに発展し、現在も女性たちを輝かせるための沢山のアイディアを構想中です!

■仕事/活動を通して、最も嬉しい瞬間は?

ハーブのプロダクトやオンラインサロンなどを通して、お客様の“変化”を感じられるとき。それは例えばハーブティーを飲んで、自分とじっくり向き合う時間ができたとか、オンラインサロンに入ってから、本当にやりたいことに気づいて一歩踏み出せたとか、どんな形だっていい。私の活動の軸に、女性たちが自然体でハッピーに生きられるサポートをしたいという想いがあるので、それを少しでも提供できたと感じられる瞬間に立ち会えると、本当に嬉しく感じるんですよね。

女性は誰だってプリンセスですし、皆もとから特別な存在。だからそんな女性たちの美しい変化を側で応援できることに、私自身すごく幸せを感じています。

■仕事/活動に関するインスピレーションは、普段どのように得ていますか?

日常の全てから。何もしなくても降ってくる時もあるし、自然の中にいたり、人と会ったりしている時に、急にインスピレーションが湧いてくる時もあります。

例えば最近、女性たちで乗馬を楽しむ「馬女会」という企画を実施したのですが、それは熊本で偶然初めましての3人でお茶をしていて時に、なぜか馬の話で凄く盛り上がった流れで、突如発足しました(笑)。私は日常のあらゆるシーンに“ヒント”は隠されていると思うので、それを逃さない感性と無邪気な遊び心はこれからも大切にしていきたいです。

■現在の仕事/活動を通して、この世界にもたらしたいことは?

「本当に豊かな世界を作るということ。」それはお金やモノに囲まれているという意味だけでなく、人と人との縁を広げて循環させることだったり、自然の一部として生きることだったり、物質社会を超えたもっと大きなことに目を向けています。

そしてその<豊かさ>の定義は人それぞれ異なるのも当然ですし、私もまだまだ勉強中の身ですので、オンラインサロンでは<社会の仕組み>と<自然の法則>の二つを大きな軸に、ゲストを招いたり、サロンメンバーで意見を出し合ったりして、学びを深める時間を提供しています。

そしてもし学びの中で、今の社会に対して違和感が出てきた場合、サロンの中だけで終わらさず、実際にアクションを起こすところまでをゴールにしているのも事実。具体的には、今の社会に関して疑問があれば、サロンメンバーの意見をまとめた提言書を政治家さんに提出したり、日本のオーガニック基準に改善案があれば、関連組織に意見を送ったりと、理想論だけで終わらせない取り組みまでが目標です。これは誰かのために、ではなくて、“私が”より豊かな世界で生きたいから、これからも一緒に学びを深めあえる仲間の繋がりを広げていきたいです。

■あなたの人生の中で、「お金」とはどんな価値を持ちますか?

交換するツールあり、エネルギーだと考えています。そして最近はキャッシュレスも進んでいますし、いずれ現在の貨幣制度が変化の時を迎える日も、そう遠くはないとも思います。もし仮にお金がなくなってしまっても、その代わりとなるツールが存在すれば良いわけで。それこそお金の代わりに、<価値の譲渡>が行われる文化になれば、それはまさに私が理想とする世界。その時代の変化を体感できる日が来ることを、楽しみにしています。

■あなたが考える【サステナブル】の定義を教えてください。

“自然”というカテゴリだけに囚われず、循環していて無駄がない状態。最近あらゆる業界で<サステナブル>がキーワードになっていますが、その本質的なところを捉えていないと、あまり意味がないとも感じています。

例えば最近<土に還る>カップなんてエコなプロダクトが増えてきたけれど、せっかく購入してもすぐに飽きて捨てるようなことがあれば、それは本末転倒なわけで。それならば、おばあちゃんから引き継いだカップを大切に使い続ける方が、──仮に土に還らないとしても、循環しているし、愛のあるサステナブルな行為だと捉えています。

そもそも<サステナブル>という言葉自体、急に現れたものですし、その意味も曖昧なところがあるので、まずは実生活の中で、サステナブルってなんだろう?って自分の頭で考えてみることも大切ですよね。何事も、まずは自分自身が体感して納得することで、言葉だけに釣られることって少なくなると思うので。

■これからの地球に、もっと必要だと思うことは何ですか?

<愛>ももちろんそうですが、私が最近調べている<縄文時代>の思想に、これからの地球を生きるヒントが隠されていると感じています。

あまり知られていない事実なのですが、縄文時代は約1万年という、人類史の殆どを占めているほど長い時代のことで、なおかつその期間に争い事もほぼなく続いた極めて平和な時代なんですよね。その後の弥生時代から、ご存知の通り農耕文化が生まれて、それが現在に続く資本主義のように貧富の差を生み出すきっかけとなるので、縄文時代はまさに今の人類が知らない未知の時代。未だに多くのことがヴェールに包まれていますが、縄文人のライフスタイルの根底は“シェアして、分かち合う”ことが基本だったと言われています。

もちろん現在の資本主義が必ずしも悪とはいえないけれど、この極端なピラミッド構造の中で暮らす現代人が、縄文時代の思想や文化から学ぶことは沢山あるはず。もちろん全てを取り入れるのは現実的でないけれど、過去に続いた文化や思想には必ず沢山の叡智が隠されていると思うんですよ。

私自身は “地球は全て皆のものである”という考えているのですが、これももしかしたら、縄文思想に近いのかなとも感じています。つまり目の前にあるスマートフォンや机、自分の身体でさえも、全部“地球からのレンタル品”という考え方で、それなら誰かが何かを独り占めすることは起こり得ないし、自ずと地球に対して感謝の気持ちが生まれてくるでしょう?

縄文時代って本当に謎に包まれていて、奥が深いので、個人的にも未来の地球の暮らしのヒントを探すために、もっともっと勉強しようと考えています。

<We want to know more about you…!>

■ご自身の一番好きなところを教えてください。

「自由を愛しているところ。」私は社長令嬢として育ったので、小さい頃からそれなりに厳しいや躾も受けてきたと思いますし、子供時代の沢山の海外生活の中で“日本代表”のような感覚で生きていたこともあったから、人生の半分くらいは、周りからの評価を気にしていた時期があったんです。

けれど私はある時から、自分の立場などを差し置いて、自由でいることを自分に許可したことで、どんな時でも自然体で生きていくことの楽しさを知りましたし、そんなありのままの自分がもっと好きになりました。だから私のオンラインサロンでも、女性がもっと肩の力を抜いて、自由に生きることを応援していきたい。自然体で伸び伸びと生きる女性たちは、無条件に美しく魅力的ですから。

あ、それと私のこの自由を愛する性質は、もしかしたら、父の影響もあるかもしれません。家族の中でも父は結構自由人なタイプなので、私の中でそのDNAが途中で爆発したのかも(笑)。

デンマークのレストラン「ノーマ」にて、高橋シェフと

■自分自身のために大切にしてる習慣は?

“心のときめき”を逃さないこと。それはモノでも、人でも同じで、これが食べたい!この場所に行きたい!この人に会いたい!というピュアな欲求を、手に入れるまで絶対に諦めません。どんな手段を使っても(笑)。

そういった“ときめき”を大事にして持ち続けていると、必ずどこかのタイミングでポン!と機会が現れるんですよ。それを人は「引き寄せ」と呼ぶのかもしれないけれど。

ちなみに今年は、大きな“ときめき”が叶った年でもありました。学生時代から訪れてみたかったイタリアのミラノサローネに、プロの方のアテンド付きで訪れることができたり、30歳までに絶対行くと決めていた、デンマークの“世界一のレストラン”「ノーマ」で無事に30歳の誕生日をお祝いできたり。こういった素直な欲求って、自分の人生をより豊かにしていくものだと感じているので、これからも心のときめきを大切にしていきたいです。

■失敗から学んだ一番の教訓は何ですか?

沢山あり過ぎる!(笑)ただ、いつも失敗から色んなことを学ばせてもらっているから、もはや“失敗”と捉えていないかもしれないです。失敗を活かして良い経験ができたなら、それって結果オーライじゃないですか。

例えば、私人生最大の危機が中学3年生の時に訪れて、危うく死にかけてしまったことがあるんですよ。それは当時海外生活を終えて日本に帰国したばかりだったのですが、突然生活が一変した上に、高校受験に向けて勉強漬けの生活を送らなければならず、おまけに食生活もコンビニ食に偏った、アンヘルシーなライフスタイルを送っていたんですよね。そんな極度のストレスに身体が耐えられるはずもなく…、ある日体育の授業中に重度のアナフィラキシーショックを起こして、病院へと運ばれる結果となりました。

朦朧とする意識の中で、私は痛みどころか、一種の気持ちよさを感じていて。“あ〜私死ぬのかな。”とぼんやり感じながらも、中学生ながらに人生に対する後悔の念が生まれてきたんですよ。「もっとやりたいことが沢山あったし、時間を無駄にするんじゃなかった」って。だから一命を取り留めた後に、私はこれから人生をバラ色で生きる選択肢を自分に与えることができたし、食と身体の関係性についてもしっかり学ぶきっかけにもなりました。外の人から見たら、私の不注意による失敗だと捉えられるかもしれないけれど、この経験から得た教訓は、人生を変えるほどの大きな価値があると感じているので、私にとってはプラスの出来事でしかないのです。だからきっと、どんな失敗も自分の財産として、ポジティブな変化をもたらすことができるはず。失敗は捉え方次第で、沢山のチャンスを与えてくれるものなのだと思います。

■あなたの原動力を教えてください。

楽しい!ていうピュアな気持ちを、大事にして生きていること。私仕事や活動をする中で、“頑張ってる”っていう感覚を殆どもたないんですよ。何故なら楽しい気持ちがいつも上回っているから、力んでいないんですよね、全然。

例えば、私は空を飛ぶことが大好きなのと、いずれ皆さんを乗せたいという夢もあって、パイロットになるために飛行機の操縦の練習しているんですよ。けれど周りからは「危険じゃないの?!」とか「時間作るの大変じゃない?」なんて、色んな意見をいただくこともあって。ただそれは私にとって“楽しい”ことでしかないから、これからも夢を叶えるために沢山操縦の練習をするつもり。そしてそんな自分のハートの声を大切にして、これからも“楽しい”時間をどんどん増やしていきたいですね。そんな時間が増えれば、必ず次の原動力へにも繋がるし、それこそ素晴らしい循環だと思うので。

■地球で過ごす時間が残り1年だとしたら、何をしたいですか?

宇宙に行く(笑)。地球人として生きてきたから、火星とか他の星も観察しながら、地球の終わりを外から見ていたいですね。もし時間の調整ができるなら、1年といわずもう少し調節したりなんかして。それで最後の日には、地球にさよならを言って、別の星でまた暮らします(笑)。

■次世代の子供たちに伝えたいメッセージを教えてください。

もっともっと自分の好きなことをだけして生きてください!得意なもの同士が集まれば、全部がバランス取れた状態になるから、楽しいことだけを突き詰める。我慢も無理もしないで、お金のことも心配しない。そんな自由なマインドで大人になって欲しいです。